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(2002/01/03 更新)

メンズスカートファッションについて

 このページでは、男性の方が男性の容姿のままでスカートを身に着ける「メンズスカーファッション」についてを考えてみましょう。


 ■
スカートに関する現状

 ■メンズスカートファッションの定義
 ■あとがき



 ■ スカートに関する現状


 そもそも「スカート」というものは「ズボン・パンツ」と二分される下半身に身に着けるファッションの一つですので、女性の方が「スカート」と「ズボン・パンツ」を季節やライフスタイルなどに合わせて自由に選択できるのですから、同じように男性もファッションとして「ズボン・パンツ」と「スカート」を季節やライフスタイルに合わせて自由に選択すれば良いのです。
 当たり前のことですが、これはファッションのことなので、法律的にも「男性がスカートを身に着けてはならない」なんてどこにも書いてないでしょ?
 しかし、現在の社会で実際に男性の方で「メンズスカートファッション」として、スカートを身に着けて外出されている方は、まだ非常に少ないのですが、これはなぜでしょうか?
 理由はいろいろ考えられるでしょうが、ここでは、2つ上げてみたいと思います。

(1)「スカートをはく=女性が行うファッション」という社会の偏見と固定概念

 現在の社会は、一部の民族衣裳を除き、「スカートをはく=女性が行うファッション」とか「男性がスカートをはいている=女装をしている」という見方をする方が、非常に多いという現実があります。
 そのような偏見や固定概念が定着しているためか、「スカート」から連想されるイメージとして「脚がきれい」「脚がツルツル」の女性向けファッションという思い込みの部分が多いことから、「毛もじゃらの男性の脚でのスカート姿は想像したくない」と意見も多くあるのですが、本当にそれだけの理由でメンズスカートファッションが普及していないのでしょうか?

 私はこれは本当の理由ではないと思います。
 というのは、皆さんも「男性の半ズボン」姿には、一瞬「あの人、すね毛濃いわね。」程度は感じたとしても露骨に不快を顔に表す方は、ほとんどいないと思います。これは皆さんも「毛もじゃらの男性の半ズボン」はそれほど珍しい光景ではなく、見慣れているためと想像できます。

 つまり「脚がきれい」「脚がツルツル」でなければ、「男性の脚でのスカート姿は想像したくない」のではなく、単に多くの方々は「メンズスカートファッションは見慣れていない」ということや、また、その考えに賛同すると現在の社会では「変わり者」として見られてしまう、といった理由だけではないかと言えるのです。

(2)「スカート=女性の秘境を部分的に隠すもの」という男性の性的好奇心

 世界的に性教育がどこまで進んでいるかは、私も知らない部分ですが、少なくとも我が国においては、時代的な背景から、性的な話題はタブーの時代が長く続き、特に女性の体の構造に関しては、秘密が多いとされていた風潮がありました。最近の若者の多くは雑誌やテレビ等で比較的容易にこれらの情報に触れる機会が増えてきたので、昔ほどタブーな話題では無くなってきています。(タブーという言葉自体が死語かもしれません。)
 しかしながら、現在でもアダルトビデオ等の販売においては、規制により、ある部分は必ず画像処理をしなければならないといった処置が施されていることもあり、この部分がスカートと関連づけられて性的好奇心を持つ男性が多いのではないかと想像できます。

 もし、最初から女性のファッションとして、ズボン・パンツが流行していたならば、それらは「女性の秘境」を完全に「密閉している構造」の衣類のため、スカートをはいている女性に対して感じる程の、性的好奇心を持つ男性はそれほど多くないのでは?と想像します。
 しかしながら、スカートという衣類は、通常ではズボン・パンツと同様に「女性の秘境」が見えることはないのですが、「密閉されていない構造」の衣類のため、女性が座ったり、前屈みになったり、あるいは風が吹いたりなどといったアクシデントに遭遇した場合は、通 常では「見えない」ものが、「見えるかもしれない」という性的好奇心が男性には多かれ少なかれあるのではないかと想像します。
 しかし、逆に男性は「男性の秘境」は各自でも知っていることなので、スカート姿の男性を見て、アクシデントがあった場合、「男性の秘境」が見えるかもしれないという好奇心を持つ人はほとんどいないと思われます。

 これらの理由により、男性のスカート姿に対しては性的好奇心がわかないので、メンズスカートファッションは、女性よりむしろ多くの男性自身が受け入れたくないと思っているのかもしれません。



 ■ メンズスカートファッションの定義


 メンズスカートファッションの話をする時に、しばしば「それって、"女装" とどこが違うのか?」という疑問を持たれる方もいると思います。
 そのため、このホームページ上では、以下のように分類することにします。
 しかしながら、両者の境界線は非常に微妙で、また個人差により解釈も大きく異なります。

 
メンズスカート
女  装
補  足
体 型
男性の体格・容姿のままとする 女性の体格・容姿に近づくようにする メンズスカートファッションの場合は、「男性の体にパッドなどをつけたり、ウィッグなどをつけたりして容姿を変えることはしない」という前提が、バストパッドやウィッグなどをつけることとする女装とは根本的に異なる部分となります。
化 粧
しない 基本的にはする メンズスカートファッションの場合は、日常において男性は化粧をしていないため、スカートをはく場合であっても化粧はしません。
なお、女装の場合で、服装やウィッグ等は女性物を着用しているが、化粧だけはしないという人もいるため、この場合、メンズスカートファッションに含まれるかどうかは意見の分れるところですが、当ホームページでは、スカートのトータルコーディネートとして、前項の体型が「女装」の用件をみたしていない場合は、メンズスカートファションであるとします。
すね毛
基本的には剃らない 剃る

メンズスカートファッションの場合は、短パンの場合にはすね毛は剃らないという男性が多いことから、すね毛を剃ることはしません。
しかし、メンズスカートファッションの場合であっても、脚を露出するという観点から、剃る人もいますが、その場合は、前項の体型までが変化するというものではないという観点から、メンズスカートファションであるとします。結果的には、すね毛はヒゲと同じように剃るのも剃らないのも本人の自由という考えが多いようです。

下 着
基本的には男性物を身につける 女性物を身につける しかしながら、実際はメンズスカートファッションの場合、パンティやパンストについては、品数や素材感、物流の関係から女性物を身につけている人も結構いるようですが、その場合も、前項の体型までが変化するというものではないという観点から、メンズスカートファションであるとします。
服 装
スカートをはくことを最低限とすること以外は基本的には男性物を身につける 女性物を身につける 当然のことながら、メンズスカートファッションの場合、スカートの着用は必要最少限度の必須条件です。しかし、それ以外の部分はトータルコーディネートから判断し、ケースバイケースで男性物であったり、女性物であったりしますので、この場合も、前項の体型までが変化するというものではないという観点から、メンズスカートファションであるとします。
基本的には男性物を身につける 女性物を身につける しかしながら、実際はメンズスカートファッションの場合、トータルコーディネートやサイズの流通の関係から、ケースバイケースで男性物であったり、女性物であったりしますので、この場合も、前項の体型までが変化するというものではないという観点から、メンズスカートファションであるとします。また、女装の場合でもあっても、サイズの関係から、男性物で代用している場合もありますが、この場合は、体型が「女装」の用件をみたしている場合は、女装であるとします。



 ■ あとがき


  これまで述べてきた点とは違った見方もあるかもしれませんが、いずれにしても、やはりファッションとして、男性が男性の容姿のままで「メンズスカートファッション」として身に着けることで一日でも早く、皆さんが「メンズスカートファションは見慣れている」という社会したいとともに、「男性がスカートをはいている=女装とは限らない」を提唱したいと考えております。


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